テニス肘とは
テニス肘とは、肘の外側から手首に掛けて痛みが生じる疾患です。正式名は「上腕骨外側上顆炎」です。
テニスをする方に多く発症する症状であることから「テニス肘」と呼ばれていますが、実際にはスポーツ以外の動作が原因で発症することも多い症状です。
多くの場合、安静時には痛みがなく、手首を捻る、物を掴んで持ち上げるなどの動作をした時に痛みが生じます。進行すると、じっとしていてもジンジンとした痛みが続いたり、コップを持てないほどの痛みが伴ったりと、日常生活に支障をきたす場合があります。
テニス肘の原因と改善方法
一般的に言われている原因
- 運動による負荷
- 手を駆使する仕事や家事をしている
- 加齢
一般的にはテニス肘を発症する原因として上記のようなことがあげられますが、当院ではテニス肘の根本的な原因は体液(血液・リンパ液・脳脊髄液)循環不良と考えています。
手から肘にかけての筋肉を酷使しても、睡眠時に回復させることができれば痛みが出ることはありません。回復能力が下がったまま負担をかけ続けることにより、痛みが発生します。
テニス肘を発症するきっかけを紐解いていくと、手を握る動作(グーの状態)をしたとき、手首から肘の筋肉が縮みます。テニスをする際、飛んできたボールを打ち返すためにより強く筋肉を縮めますが、ボールがラケットに当たった瞬間、手首から肘にかけての筋肉は引き伸ばされます。通常、筋肉は動かすときに伸びたり縮んだりするのですが、筋肉を縮めているときに反対の力(伸ばす動作)が急に加わると、筋肉の付着部分である腱に強い負荷がかかります。
テニス肘で主に負担がかかる筋肉は、上腕骨に付着している「長橈骨手根伸筋」「短橈骨手根伸筋」「総指伸筋」の3つです。この3つの筋肉に過度な負担がかかることで、上腕骨外側上顆に炎症が起き、痛みが生じます。
当院では、施術により痛みを取ることはもちろんですが、回復能力を低下させないことに重点を置いています。体液循環を良くすることが痛みの改善やテニス肘になりづらい身体を作ることにつながります。
当院の施術例
- ご利用者さま
- 38歳 女性(東京都港区在住)
- カウンセリング内容
- テニス肘との診断を受け7、8年が経っても改善せず諦めていたところ、会社の同僚の方からのご紹介で当院にいらっしゃいました。テニス肘になってから趣味のボーリングができなくなってしまい、色々な整骨院や整体に行てもしばらくは安静にと言われ、改善はしなかったとのことでした。
- 施術内容
- ふくらはぎ・股関節・お尻周りの筋肉・肩甲骨・腕を調整し痛みは10→4へ。1回目の施術後、痛み方を見みながらにはなりますが、できそうであればボーリングをして良いとお伝えしていました。実際にボーリングを再開してみたところ、痛みが少し戻り4→5になったとのこと。引き続きボーリングも続けて頂きながら施術を行い、5回目の施術以降は痛みが出ることがなくなりました。